アミタ持続研は、防災啓発イベント「ふくしがプロジェクト vol.2 『 ソナエル マルシェ 』」でエネルギー自給に関するパネル展示を行いました。

お知らせ

(株)アミタ持続可能経済研究所(以下アミタ持続研)は、2015年3月7日(土)にことうヘムスロイド村(滋賀県東近江市平柳町)で開かれた、市民向けの防災啓発イベント「ふくしがプロジェクト vol.2 『 ソナエル マルシェ 』」(以下本プロジェクト)にて、宮城県南三陸町やパラオ共和国で展開している資源の地域循環モデル作りに関するパネル展示をしました。

防災啓発イベント「ふくしがプロジェクト vol.2 『 ソナエル マルシェ 』」の概要


ふくしがプロジェクトvol.2

(写真:イベントの様子)

東日本大震災から4年が経過しますが、その間も全国で多くの災害が発生しました。ふくしがプロジェクト実行委員会・滋賀県内避難者の会が主催する本プロジェクトは、東日本大震災の発生後に福島県や周辺地域より滋賀県に移住された方々が、滋賀県の方に震災発生時に現地で何が起きていたかを伝え、災害への備えについてともに考える機会として2014年9月に初回開催されました。今回は2回目の開催です。

アミタグループは震災直後から本業をはじめ、寄附・ボランティア派遣等、様々な形で震災復興に取り組んできました。現在は南三陸町とともに「同町バイオマス産業都市構想」にもとづいた循環型の地域モデル作りを目指しており、震災時に電力などのエネルギーが一時的にストップしてしまった経験などから、エネルギーの自給自足にも取り組んでいます。これらの技術は地域単位の資源循環と緊急時のエネルギー供給システムとしても展開可能であることから、南三陸以外の多くの地域にその価値をお伝えするために、本プロジェクトでパネル展示を行いました。

イベントの概要

アミタ持続研は以下プログラムの中で「東日本震災のパネル展示」に出展しました。

日時:2015年3月7日(土)9:00~15:00
場所:平成の杜体育館 BASE FOR REST (滋賀県東近江市平柳町 平成の杜 ことうヘムスロイド村内)
主催:ふくしがプロジェクト実行委員会・滋賀県内避難者の会

主なイベント

  • 体験ワークショップ
    東日本震災のパネル展示/ロケットストーブ作り/ダンボールを使ったパーテーション・ダンボールハウス/子ども向け防災ワークショップ
  • ロケットストーブによる炊き出し
  • 東日本大震災の被災者によるお話し会
    役立つ避難ルート/準備しておくべく防災グッズ/自分たちの地域の備蓄ってどんなもの?/被災者による体験報告(プロジェクター使用)

アミタ持続研の展示概要

2014年4月、環境省の委託業務「平成26年度アジアの低炭素社会実現のためのJCM大規模案件形成可能性調査事業」を受託し、パラオにて廃棄物のバイオガス化技術・固形燃料化・セメント原燃料化などの技術を用いた包括的な資源循環システムを構築すべく、ごみの分別収集等の実証試験を含めた調査を実施し、島嶼国でのコンパクトな循環型・低炭素社会モデル作りを目指しています。これらの技術を通じて地域がそれぞれ自立できるよう地域デザイン事業を進めています。

展示パネルの内容

来場者の声

展示ブースにご来訪された方からは、以下の感想などをいただきました。

  • エネルギーの自立に向けて家庭でもできそう。手作りしたい(一般参加者)
  • 生ゴミやし尿からエネルギーと液肥ができることをはじめて知った。学校等での環境教育にも活用できそう(一般参加者)
  • 余剰酒粕のリサイクルにバイオガスシステムを検討したい(酒造メーカー担当者)
  • 牛糞のリサイクルに興味がある(畜産関係者)

主な関連情報

アミタグループでは東日本大震災以降、宮城県南三陸町の震災復興に本業で貢献するため、持続可能な資源循環型の地域デザインを同町とともに実施し続けており、2014年7月には官民連携(パブリック・プライベート・パートナーシップ)による「バイオガス事業実施計画書」の実施を目的とする協定書を取り交わしました。現在では、パラオ・ベトナム(カットバ島)などでも地域の資源循環モデル構築のための調査を実施しています。今後もアミタは国内外の地域を資源循環モデルにデザインする一助となり、持続可能社会の形成に寄与していきます。

【お問い合わせ】
 アミタホールディングス株式会社 経営戦略グループ 共感資本チーム 担当:蝦名・吉田
 電話:075-277-0795(直通)/ メール:press@amita-net.co.jp
 ファックス:075-255-4527 / URL:http://www.amita-hd.co.jp/