アミタグループの中長期戦略
アミタグループは、2022年11月に2030年の事業ビジョン「エコシステム社会構想2030」を発表しました。本構想の実現に向けて、2023年末までを市場創造への挑戦期間(=市場創造期)と位置づけ、持続性の向上を目指す企業・自治体向けの商品開発やサービスレベルの高度化、産官学との戦略的パートナーシップ、積極的な投資による経営基盤の強化等に注力します。また次の2026年末までの3年間を成長期(=市場展開期)、その次の2029年末までの3年間を拡大期(=市場拡大期)と定め、価値提供の拡大と新規事業領域の本格的な収益化を目指します。

中期3カ年計画の位置づけと重要取り組み

2023年から2025年末までの3カ年は、市場創造期の3年目および市場展開期の1・2年目となります。制約条件下において、企業・地域の持続可能な経営の最も有力な方法論は「サーキュラー」であると共通認識化する時期だと考え、以下の重要取り組みに注力します。
① 2030年ビジョンの実現に向けた"MEGURU PLATFORM"の構築
- MEGURU STATION®の面的展開加速、ビジネスモデルの確立
- デジタル技術を用いた、情報プラットフォームの開発・実装・収益化
- MEGURU FACTORIESをはじめとした産官学の協業・共創による、サーキュラーな産業エコシステムの確立
② "Circular Design"の提供によるアミタグループ全体の高収益化
- サーキュラーニーズ(ネイチャーポジティブ・カーボンニュートラル・循環経済)を捉えた移行戦略支援の加速
- 北九州製造所でのシリコンリサイクル設備増強などにより、半導体産業のサーキュラー化を推進
- 顧客占有率・顧客単価の向上による収益率の更なる拡大
- マレーシア事業の拡大、アジア成長国での新市場開拓
③ 2027年の創立50周年を見据えた、時代に先駆ける"エコシステム経営"の構築・実践
- 会社分割・子会社新設による意思決定のスピード向上と次世代の育成
- 32時間就労をはじめとした互助共助価値創造型ライフスタイルへのシフト
- 産官学との戦略的パートナーシップなど2030年ビジョンの実現に向けた良質な経営資本(人的資本・金融資本・関係資本)を獲得するための戦略的な施策の実行
新3カ年計画 数値目標と解説(2023年2月発表)
(単位:百万円/
百万円未満切捨て)
2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
売上高 | 5,283 | 6,010 | 8,400 |
営業利益 | 774 | 1,040 | 2,100 |
経常利益 | 887 | 1,230 | 2,300 |
当期純利益 | 620 | 860 | 1,600 |
【2023年度】
資源・エネルギー価格の高騰等を背景に、サーキュラー型ビジネスモデルへの移行ニーズが高まっている。企業の移行戦略を支援する中核商品「Cyano Project」を通じて企業のサーキュラーデザインに貢献することで高収益化を図り、営業利益を2022年対比で約1.2倍の7.74億円、営業利益率を14.7%と計画
MEGURU STATION®の面的展開加速およびビジネスモデルの確立に向けた先行投資
【2024年度】
既存事業領域の伸長と新規事業領域の収益貢献により、営業利益10億円突破と営業利益率のさらなる向上を計画
【2025年度】
MEGURU PLATFORMの構築によって、他社とのパートナーシップ型ビジネスを推進。これにより、大規模な事業拡大が可能となり、前年までとは一線を画する大幅な高収益化を見込む