トップメッセージ

代表取締役会長兼CVO 熊野 英介 代表取締役社長兼CIOO 末次 貴英

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2026年6月23日、当社は上場20周年という節目を迎えました。
これまで当社を支え、共に歩んでくださったすべてのステークホルダーの皆さまに、心より感謝申し上げます。

当社グループは1979年、環境ビジネスを起点に創業しました(創立は1977年)。当時は景気停滞とインフレが同時進行する厳しい経営環境の中での船出でしたが、私たちは一貫して、この世に無駄なものはないという信念のもと、社会課題の解決を通じた持続可能な社会の実現を使命に掲げ、事業を展開してまいりました。そして2006年、「総合環境ソリューション企業」として上場を果たし、社会課題を事業として解決する企業であることを明確に打ち出しました。

その後も、リーマンショック、東日本大震災、そしてコロナ禍など、社会や経済を揺るがす出来事が続きました。しかし、そうした環境変化の中でも成長を続けることができたのは、常に社会の潜在的なニーズを捉え、多様なステークホルダーの皆さまと新たな価値を共創してきたからです。

現在、世界はさらに大きな転換点を迎えています。気候変動、資源制約、生物多様性の損失、地域コミュニティの弱体化に加え、AIをはじめとするテクノロジーの急速な進展は、社会や産業のあり方そのものを大きく変えようとしています。社会課題は今後さらに複雑化・複合化していくと考えられます。

当社グループは、こうした課題の解決には、生態系にならった社会システムへの転換が必要であるとの考えから「エコシステム社会構想2030」を掲げています。エコシステム社会とは、無駄を生まない循環設計、部分最適ではなく全体最適、そして変化しながら均衡を保つ動的平衡を特徴とする社会です。そして、そのエコシステム社会を支える産業モデルとして、AMITAは「Mindustry(心産業)」を提唱しています。Mindustryとは、人々の参加や協力、地域とのつながり、未来をより良くしたいという意志など、これまで十分に価値として認識されてこなかったものを社会的・経済的価値へと転換する産業です。

Mindustry(心産業)が社会に実装されるとき、社会の構造そのものが変化していきます。
人々の意志(生活)が商品を変え、商品が企業を変え、企業が産業を変え、産業が社会を変え、社会が価値を変え、価値が人々の生活を変えていく。この連鎖によって新たな価値循環が生まれます。この循環が回り始めたとき、人と自然、地域と経済がともに再生し続ける社会構造が実現します。これこそが、私たちの目指す「エコシステム社会」であり、同時に社会イノベーションそのものです。

私たちは、社会イノベーションを牽引する企業として、エコシステム社会構想2030の実現に向けてMindustryを社会に実装してまいります。

具体的には、短期的な利益のみを追求するのではなく、経営資源の約3分の1を中長期的な成長を支える先行投資に配分する方針のもと、関係性や人財への積極投資を進め、価値創出力の向上を図ります。その中核となるのが、廃棄物、格差・孤独、地域コミュニティの弱体化など、従来は「外部経済」とされてきた領域において、分断された関係性を紡ぎ直すことで資産化し、企業・地域・生活者等との関係性を編集・増幅することで新たな価値を創造する取り組みです。また、AIとの融合により、資源・情報・関係を統合した社会課題解決基盤「サステナビリティプラットフォーム」の構築を加速してまいります。そして各事業領域を統合し、2030年には同プラットフォームを軸とした「社会デザイン事業」の確立を目指します。

これらの実行により、課題先進国である日本において、社会課題の解決そのものが価値を生み出す「社会課題解決市場」を創出・拡大していくことが、私たちの成長戦略です。

上場20周年は、ゴールではなく新たなスタートです。私たちは、社会課題解決を成長の源泉とする企業として、次の社会を構想するだけでなく、その実装に向けて挑戦を続けてまいります。

今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2026年6月23日
アミタホールディングス株式会社
代表取締役会長 兼 CVO(最高事業構想経営責任者) 熊野 英介

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代表取締役社長 兼 CIOO(最高統合執行責任者) 末次 貴英

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