アミタ(株)、サステナブル経営を支援する「シアノプロジェクト」の 工場向けパッケージの提供を開始~生産拠点のカーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブを統合支援~

231124_cyano_logo.pngアミタ(株)は、企業のサステナブル経営への移行戦略とその実践を支援する「Cyano(シアノ) Project(プロジェクト)」を、本社のR&D部門や経営企画部門を中心に提供しています。このたび、企業活動の中でも特に環境負荷の高い生産拠点を対象に、カーボンニュートラル(CN)・サーキュラーエコノミー(CE)・ネイチャーポジティブ(NP)の3つの統合的視点から持続性向上を支援する「工場向け支援パッケージ」をリリースしました。

1. 企業課題とESG投資の重要性

事業環境の不確実性が高まる中で、取引先をはじめとする関係者との条件交渉や合意形成、契約履行の確認等に要する時間・労力(=取引コスト)が増大しています。一部の企業では、サプライチェーンの内部化によって安定を図る動きも見られますが、人員や専門知識の不足などによる新たなコストや課題が発生しています。さらに、近年の物価高騰や深刻な人手不足等により、企業の販売促進、採用コスト等は増加傾向にあります。

アミタはこれらの課題を解決する新たな手段として「ESGを軸にしたビジネスエコシステム1の構築」を提唱しています。環境・社会・ガバナンスの3つの観点から、自社を含む一連のサプライチェーンや社会全体の持続性を向上するビジネスモデルに先行投資することで、Win-Winの関係性となるステークホルダーと共通の価値観でつながるビジネスエコシステムを構築します。その結果、信頼に基づく長期契約や外部連携等の推進が可能となり、取引コストと内部化コストを同時低減し、サプライチェーンの安定を図ることが可能となります。さらに、こうした取り組みが社会的に評価されることで、販促費や採用コスト等の削減にも寄与します。

しかし現状は、ESGに取り組む多くのメーカー企業において、以下の課題が発生しています。

<本社> サプライチェーン全体の持続性を考慮した実効性のあるビジョン・戦略が描けない、具現化する実行力の不足
CN・CENPという重要領域に対して個別に取り組んだ結果、人員不足や経費の増加、施策間の矛盾等が発生
<工場> 本社からCO2削減や廃棄物削減などの指示・方針が示されるものの、何から始めればよいのか分からない
生産現場の人員不足が深刻化する中で、サステナビリティ取り組みの優先順位がつけられず業務負担が増大

1ビジネスエコシステム...複数の企業が業種・業界の垣根を越えて共存共栄する仕組み

2.生産拠点のサステナビリティ強化を支援する「工場向け支援パッケージ」

本パッケージは、生産活動のサプライチェーン(設計・原材料調達・製造・回収・再資源化)を見える化し、その結果に基づく具体的な課題解決の提案により、一連の持続性向上を支援します。

新規性・強み

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  • サーキュラーデザインによる領域横断
    アミタは、CN・CE・NPという重要取り組み領域における豊富な支援実績とネットワークを有しています。3つの領域を横断した全体最適視点でのアプローチで、矛盾や無駄のないビジネスモデルへの変革・移行を提案します。
  • ビジョンや戦略を"絵にかいた餅"で終わらせない、一気通貫の支援体制
    「再資源化による代替資源の製造・供給」「環境情報管理システム」「サステナビリティ関連業務の運営代行」等、目標達成に向けた具体アクションと日々のオペレーションまで、一気通貫で支援します。

パッケージ詳細

4つのサービス「見える化サービス」「サステナブル調達支援サービス」「ダブルゼロ・エミッションサービス」「サステナブルBPOサービス」の組み合わせにより、生産活動におけるサプライチェーン全体の現状および課題を可視化し、サステナビリティ向上に資する資材調達や技術開発、最適な資源循環の設計、関連業務の運営代行等を提供します。近年、CN領域においてScope1(直接排出量)、Scope2(間接排出量)から、Scope3(その他の排出量)へと対応範囲を拡大する企業が増加しています。Scope3においては、上流の原材料調達や下流の製品使用・回収などでの排出削減が必要となるため、既存ビジネスモデルの変革が求められます。本パッケージは、このような企業課題にも対応するものです。

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本パッケージを通じて、既存ビジネスのサーキュラー化による環境負荷の低減・持続可能性の向上を図りながら、回収・修理・再利用といった循環型の新ビジネスの検討・構築を同時支援していきます。
また、中長期的には、生産拠点を切り口に顧客企業の本社や関連部署全体へと支援領域を拡大し、モノの製造販売から機能提供に移行する「サービサイジング」や、コアコンピタンスを活かして全く新しい市場での新規事業を創出する「事業のダイバーシフィケーション」まで統合支援します。


【既存ビジネスのサーキュラー化から新ビジネスの創出まで支援する「Cyano Project」】

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3.「工場向け支援パッケージ」 の社会的意義と市場性

製造業のCO排出量は、産業部門全体における排出量の9割以上を占めており、また、国内で1年間に新たに投入される資源量の約8割は天然資源や輸入資源に依存しています。近年の資源価格の高騰や気候変動問題を受け、資源やエネルギーの循環利用は、産業界における最重要課題の一つとなっています。
日本には約3,100カ所の大工場2が存在し、生産額の合計は約150兆円にのぼります。中でも大手製造業は1工場あたりの環境対策費に年間数千万から数億円3の予算を投じていると推計されます。

アミタは、再資源化サービスにおいて年間約850カ所の工場と取引実績(2022年実績)を有しており、現場の課題を熟知しています。これまでの知見・経験と、業界屈指のビジネスエコシステム4を活かし、社会的意義、市場規模ともに非常にインパクトの大きい生産拠点の持続性向上を統合的に支援していきます。
本パッケージは、年間1,500社を超えるサステナビリティサービスの提供実績と45年以上にわたり培った、業種・業界を超えた共存共栄のビジネスエコシステムを有するアミタだからこそ実現可能なサービスです。

2:資本金額または出資総額が4億円以上、または従業員数が301人以上の工場
3:大手製造業11社の公開情報をもとにアミタにて推計
4J-CEP(サーキュラーエコノミーに取り組む企業連合)、CLOMA(海洋プラスチックごみ問題の解決を目指す企業アライアンス)、全国300カ所超のリサイクラーネットワーク、他

4.支援事例

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5.サービス詳細およびお問い合わせ

●本パッケージの詳細は以下の資料をご覧ください
<閲覧用>https://www.amita-hd.co.jp/service/pdf/cyanoproject_factory.pdf
<印刷用>https://www.amita-hd.co.jp/service/pdf/cyanoproject_factory_A4.pdf 
※上記2点は同じ内容です

●本パッケージに関する企業等からのお問い合わせ窓口
contact@amita-net.co.jp
※取材に関するお問い合わせは最下部をご覧ください。

【参考:関連情報】

<広報・取材に関するお問い合わせについて>
アミタホールディングス株式会社 広報担当:駒井・古城

TEL:075-277-0795 / メール:press@amita-net.co.jp

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