アミタ(株)、茨城循環資源製造所に破砕設備を導入

 アミタホールディングス(株)の事業会社であるアミタ(株)は、このほど茨城県筑西市の再資源化拠点「茨城循環資源製造所」に破砕設備を導入し、2010年6月2日より稼動を開始しました。これにより、廃商品や廃販促物など「横流し」リスクのあるものを、破砕によって機能を破壊したうえで100%再資源化する、新たなサービスを開始します。

■茨城循環資源製造所への破砕機の導入
 アミタ(株)(以下、アミタ)は持続可能社会の実現を目指し、「廃棄物」を価値ある地上の資源と捉え、原料や燃料にできるものを発見・加工し、新たな資源として再生する「地上資源事業」を30年以上にわたり展開しています。そのため、アミタでは、再資源化できるものを廃棄物ではなく「発生品」と呼んでいます。
 茨城循環資源製造所は、茨城県筑西市に位置し、発生品の100%再資源化推進における東日本の重要拠点として、1994年の開所以来、周囲の工業地帯はもとより、関東全域の企業のゼロエミッションに貢献し続けてきました。1996年12月には、中間処理施設としては日本で初めてISO14001を取得しており、徹底した環境管理によって、安心・安全なリサイクルを実現しています。液体代替燃料であるスラミックス®やセメント原料を製造するほか、微粉体などの再資源化困難物の受け入れも積極的に行っています。
 このたび、容積が大きい・硬い廃棄物の受け入れや、「横流し」リスクのある廃商品、廃販促品などの安心、安全な再資源化を求める顧客のニーズを受け、破砕設備を導入し、2010年6月2日より稼動を開始しました。

■機能破壊サービスの概要
 昨今、期限切れなどの廃商品や廃販促物などの「横流し」が取り沙汰されており、ケースによっては横流れ品の購入者から企業に対し品質に関するクレームが起こるなど、企業の廃棄物管理リスクの一つとなっています。また、製品名や企業名が入った横流れ品が不法投棄された場合、ブランド失墜など、企業は多大なダメージを受けます。そのため、多くの企業が、廃商品や廃販促品などを使えなくする「機能破壊」を求めるようになりました。
 アミタの茨城循環資源製造所では、下記のとおり、安心・安全な「機能破壊」サービスを提供します。
 (ア) 受け入れた発生品は外部から見えない専用保管場所で保管
 (イ) 監視カメラ、センサーライト等を設置し、盗難等を防止
 (ウ) 受入れ後迅速な機能破壊処理
 (エ) 破砕設備による約30mm四方までの機能破壊(粒度調整可能)
 (オ) セメント原料等への100%再資源化
 (カ) 処理証明書の発行、処理写真の提供(希望者のみ)
 (キ) 従業員に対する横流しリスク、機能破壊処理に関する教育

■破砕設備の概要
 本破砕設備は、非常に硬い繊維強化プラスチックに金属が付着している複合物なども破砕でき、粒度調整後に選別された金属類以外の発生品はセメント原料等に100%再資源化し、金属類は資源として売却します。

◆稼動開始日 : 2010年6月2日
◆投入可能サイズ : 最大1㎥
◆破砕の調整可能粒度 : 約30mmまで細かく粒度を調整可能
◆最大処理能力 : 廃プラスチック類 3.53t/日  金属くず 13.29t/日  ガラスくず・コンクリートくず及び陶器くず 8.40t/日
※今後、汚泥に関する許可も取得を予定しています。

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■地上資源事業の今後の発展予想、事業計画
 アミタ(株)は、このたびの破砕設備導入に関し、稼動後1年間で約1億2000万円の売上げを見込んでいます。2010年6月には福岡県北九州市に「北九州循環資源製造所」の開設を予定しており、今後も、アミタ独自のネットワークと技術開発力を活かし、より一層市場における再資源化のニーズに対応していきます。

以上

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