アミタ(株)、北九州循環資源製造所の開所記念式を開催いたしました。

真夏の太陽が照り付ける、北九州市響灘臨海工業団地内にあるエコタウン。このエコタウンの一角に、6月30日、アミタ(株)北九州循環資源製造所がオープンし、7月20日に開所記念式典が行われました。
当日は、北九州市長はじめ来賓約30名にご臨席いただき、製造所の開所を祝いました。

100813amitanow01.jpg北九州市とアミタの縁は、30年前に遡ります。当時アミタの前身の会社で非鉄金属問屋を営んでいたアミタ社長の熊野は、営業のため北九州市を何度も訪問していました。日中はひとしきり営業を行い、夜行バスで当時本社のあった姫路まで帰っていました。
もともと、第二次オイルショックの影響で厳しい市況の中、取引先企業で、価値がないとみなされ廃棄されていた金属くずと、それを原料として仕入れたい企業をつなぐことから始まった再資源化事業。そんな折、熊野が目にしたのが、九州のあるセメント会社が石炭のボタ(捨石)を再資源化しはじめたというニュースでした。それを機に九州のセメント会社に原料の売り込みを開始したものの、これまで価値がないと思われていたものを資源として価値を認めていただくのに非常に苦労しました。
しかし、なんとかテスト採用していただいた企業の工場長から、「これからは資源を探す時代ではなく、つくる時代なんだね」と言われたことに励まされ、その後も再資源化事業を拡大していくことになります。

それから30年、アミタは取引先を全国に広げ、資源のリサイクル技術とデータを蓄積し、5つ目の循環資源製造所を北九州市に開所させました。

北九州循環資源製造所は、燃え殻、汚泥、金属くずなど11品目を受入れ、セメント原料、金属原料などに再資源化します。初年度は18,000トンの製造を見込み、創業後も段階的に設備増強を計画しています。北九州市は港があり、日本各地にとどまらず、中国、韓国、台湾などに近く、本製造所が東アジアの資源循環の要となっていくことを目指しています。

100813amitanow02.jpg記念式では、北九州市の北橋市長から、「北九州市は公害防止や環境技術でアジアの都市と信頼関係を築いており、環境未来都市として環境に関するさまざまな提案、活動を行っている。こうした活動が将来、アミタの役に立つようになればと願っている」というご挨拶をいただきました。

北九州市の皆様には、30年前より縁あってご支援いただき、この地で製造所を運営させていただくことに本当に感謝しております。

北九州循環資源製造所を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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(取材、構成:カンパニーデザイン室 伊藤)