愛知県の長久手小学校に、生ごみを資源化する小型バイオ装置を設置
-コミュニティ醸成やエネルギー削減の効果を検証-

アミタホールディングス株式会社(以下、アミタ)と長久手市は、6月2日、生ごみを資源化する小型バイオ装置「MEGURU-BIO(めぐるびお)※」の設置セレモニーを長久手小学校で開催しました。セレモニーでは、児童や地域住民の方々が集まり、MEGURU-BIOの利用方法や仕組みを学び、資源循環のプロセスについて理解を深めました。
今後、MEGURU-BIOが地域コミュニティの発展や資源循環にどのような効果をもたらすのか分析・検証し、MEGURU STATION®の展開戦略に活用します。

※MEGURU-BIO:アミタが独自で開発した生ごみをメタン発酵で分解し、液肥とガスエネルギーに変換する小型バイオ装置

20230605nagakute_1.jpg<長久手市長吉田氏より感謝状の授与>

1.設置セレモニーの様子

セレモニーには、約40名の児童や地域住民が参加し、MEGURU-BIOのお披露目が行われました。長久手市からはアミタへ感謝状の贈呈、アミタからは、安心して利用していただけるよう、装置の仕組みや利用方法を動画やスライドを使って説明しました。
市長の吉田氏の熱意のこもったご挨拶や、長久手小学校の児童の皆さんの楽しそうな様子、地域の方々の興味関心の高さなど、今後のMEGURU-BIOを通じたコミュニティのさらなる活性化や資源循環の推進を予感させるセレモニーとなりました。

20230605nagakute_2.jpg<MEGURU-BIO説明の様子>

関係者のコメント

■長久手市長 吉田一平氏
長久手市では、住民同士の挨拶や交流を促す施策を実施して10年経ちますが、思うように進まない現状があります。そこで、アミタが他地域で展開しているMEGURU STATION®を訪れたところ、子どもたちや地域の方々が生ごみを持ち寄ることによって、自然と挨拶や交流が生まれ、そこで知り合った人同士でコーヒーを飲んだり、リユース品交換をしたりと発展していました。今後、この地域でもMEGURU-BIOを介して交流が生まれ、住民の方同士で助け合えるまちづくりにつなげていきたいと思います。

アミタホールディングス(株)代表取締役社長 兼 CIOO 末次貴英
吉田市長をはじめ、校長の森田先生や学校関係者、自治体、住民の方々等、多くの皆さんのご協力のもとこの日を迎えることができたこと大変嬉しく思います。我々に立ちはだかる環境課題や社会課題はあまりにも大きすぎて、時に思考停止してしまうこともあるかと思います。しかし、それらの問題が自分自身とどうつながっているのか、そして自分の行動の積み重ねがどうしたら社会にポジティブに働くかを考え続けることが重要なのだと思います。今回設置したMEGURU-BIOを通して、児童の皆さんやその周りの大人の方々が、未来について考えるきっかけになることを願っています。

2.MEGURU-BIO設置の目的

長久手市は、ながくて未来図(総合計画)において、2050年以降にいずれ訪れる超高齢化・人口減少社会に備えて市民主体の自治的なまちづくりに取り組んでいます。地域の重要な公共施設である小学校にMEGURU-BIOを設置することで、生ごみの持ち寄りによる地域住民同士のコミュニティ醸成につなげ、同市の理想のまちづくりに寄与することが期待されています。また、長久手小学校では、エディブル・スクールヤード※を実践しており、学校内で食物を育て、調理し、食べるという経験を通して、いのちのつながりを学んでいます。そこにMEGURU-BIOが加わることで、未利用資源だった生ごみが作物の育成にとって重要な肥料に変わり、作物の栄養となることで、さらなる「いのちのつながり」を体感できるようになります。
アミタは、小学校にMEGURU-BIOを設置することによる地域への効果や生ごみの発生量・発生頻度等の情報を蓄積し、MEGURU STATION®展開に活かします。また、MEGURU-BIOそのものの課題や機能強化のための情報も獲得し、今後の改善・開発に役立てる予定です。

※エディブル・スクールヤード:校庭に菜園をつくり、そこを学びの場として、食を通じていのちのつながりを体験的に学ぶ実践的な教育方法
※MEGURU-BIO設置経緯は前回プレスリリースをご覧ください

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<校庭に設置されたMEGURU-BIO>

20230605nagakute_4.jpg<生ごみの投入体験をする住民の方>

3.今後の展望

長久手市は、アミタが提供する小型バイオ装置等を活用して循環型社会を学ぶ南中学校の生徒たちと長久手小学校の児童の交流を進め、相互理解を目指します。設置後しばらくはPTAや学校ボランティアの方々を中心にMEGURU-BIOを利用いただき、ゆくゆくは地域住民を含めて、生ごみの持ち込みをきっかけに地域住民相互の交流拠点としても発展させていく予定です。アミタは、それらの運営・管理等のノウハウを提供し、持続可能な地域運営の実現に貢献するとともに、そこで得られる新たな知見をMEGURU STATION®の全国展開に活かしていきます。

<広報・取材に関するお問い合わせについて>
アミタホールディングス株式会社 広報担当:古城・駒井

TEL:075-277-0795 / メール:press@amita-net.co.jp

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