アミタ（株）が参画する 「使用済みマヨネーズボトル回収の実証実験」の進捗報告～2025年7月から回収拠点を川崎市内の3店舗に拡大～

アミタ株式会社（以下、アミタ）は、幹事を務める「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」（以下、CLOMA^※1）のワーキンググループにおいて、キユーピー株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員：髙宮 満　以下、キユーピー）、味の素株式会社（本社：東京都中央区、取締役 代表執行役社長 最高経営責任者：中村 茂雄　以下、味の素）が協働する「使用済みマヨネーズボトル回収の実証実験（以下、本プロジェクト）」に参画しています。
本プロジェクトは、2024年7月1日から、使用済みマヨネーズボトルの水平リサイクルを見据え、資源循環の実現に向けた分別回収を、株式会社イトーヨーカ堂（本社：東京都品川区、代表取締役社長：山本 哲也）と協働し、イトーヨーカドー溝ノ口店（神奈川県川崎市）にて実施しています。現在、技術検証に取り組んでおり、現時点での進捗と本プロジェクトの継続・回収対象店舗の拡大についてお知らせします。

※1 CLOMA：クリーン･オーシャン･マテリアル･アライアンス（英文名：Japan Clean Ocean Material Alliance）https://cloma.net/
プラスチック資源循環の未来像を通して海洋プラスチックごみ問題の解決を目指す企業アライアンス。国や自治体、生活者などと連携した社会イノベーションを活動の基本としている。
（2025年6月1日時点：会員 467社・団体、オブザーバー 12団体、自治体16団体が参加）

回収ボックス設置状況
（写真提供：キユーピーおよび味の素）

１．本プロジェクトについて

本プロジェクトは、海洋プラスチックごみの削減と資源循環の実現を目指し、CLOMAのワーキンググループ内で立ち上げられた取り組みです。2022年よりマヨネーズボトルの水平リサイクルに関する検討が進められ、その成果を踏まえて2024年からはポリエチレン（PE）素材のボトルを対象に、洗浄済みボトルの店頭回収や状態確認を通じた技術検証が開始されました。水平リサイクルの社会実装には、生活者の協力と実証を通じた知見の蓄積が不可欠です。
本プロジェクトでは、生活者の協力を得ながら、「ごみ」ではなく「資源」としての意識を育み、持続可能な循環モデルの社会実装に向けた取り組みを進めています。

２．アミタの役割

アミタは2020年よりCLOMAに参画し、現在は幹事企業として、動脈産業（製造・販売等）と静脈産業（回収・リサイクル等）をつなぐネットワークの構築や、業種横断の連携促進に取り組んでいます。
本プロジェクトにおいては、主に静脈産業側企業との関係構築を促進し、関係行政との調整や法制度に基づく実務的なアドバイスなど、円滑なプロジェクト運営を支える役割を果たしています。また、再資源化の可能性を拡大するため、地域の協力事業者や回収・再生工程に関わる新たなパートナーの発掘と連携にも努めています。

３．回収実証実験の結果

約1年間にわたって実施した本プロジェクトの回収品のうち、約90％がマヨネーズボトルであり、そのうち99％以上が良好に洗浄された状態であることが確認されました。マヨネーズボトル型の回収ボックスの設置や啓発活動により、生活者による適切な分別・洗浄への協力を効果的に訴求することができ、月間回収本数も開始当初月と比べ2025年4月の実績は約2.6倍に増加しています。
一方で、「マヨネーズは油なので洗っても落ちにくい」という先入観や回収拠点へのアクセスの課題なども明らかになり、今後の改善に向けた課題が見えてきました。

（図：キユーピーおよび味の素のプレスリリースより引用）

４．今後の展開

2025年7月以降、本プロジェクトは下記のとおり回収対象店舗を拡大し、さらなる実証を重ねていきます。

▼今後の回収実証実験の概要

アミタは今後も、同様の形状・材質を持つプラスチック製容器のリサイクルに向けた課題抽出や、社会全体の資源循環モデル構築に貢献していきます。

本リリースの詳細（実証結果・回収店舗の拡大等）は、下記プレスリリースをご覧ください。
■キユーピー
https://www.kewpie.com/newsrelease/items/2025/items/pdf/2025/newsrelease_20250620.pdf
■味の素
https://news.ajinomoto.co.jp/2025/06/2025_06_20.pdf
■イトーヨーカ堂
https://www.itoyokado.co.jp/company/newsrelease.html

関連リリース

・2024.6.20
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アミタホールディングス株式会社　広報担当　古城・駒井
メール：press@amita-net.co.jp
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