福岡県豊前市でMEGURU STATION®を年内に2か所増設を目指す
―昨年度に続き「ごみ減量化推進事業」を受託―

アミタホールディングス株式会社(以下、アミタHD)は、福岡県豊前市(市長:西元 健 以下、豊前市)の公募型プロポーザル「ごみ減量化推進事業」を2025年8月4日に受託しました。
豊前市は、「サーキュラーシステム(ひと・もの・かねなど様々な資源が循環する仕組みのこと)」が息づく持続可能なまちの実現を目標に掲げています。本プロポーザルは、この目標達成に向けた取り組み「Re:ぶぜんプロジェクト サーキュラーシステムが紡ぐ豊前版小さな拠点 2.0(以下、Re:ぶぜんプロジェクト)」※1 の一環として公募されたものであり、アミタHDが受託した「ごみ減量化推進事業」も、Re:ぶぜんプロジェクトの一事業の位置づけです。
今年度は、既存の互助共助コミュニティ型の資源回収ステーション「MEGURU STATION®2か所の運営サポートに加え、新たに2か所のステーションの開設を目指します。アミタHDは昨年度のステーション開設から得た経験や、地域で育んだ関係性をいかし、豊前市内における互助共助の関係性の育成と、ごみ減量・リサイクルを促進し、循環型社会の構築をさらに加速していきます。

1 Re:ぶぜんプロジェクトの詳細はこちら
本プロジェクトは、令和7年度の「新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)」を活用しています。

1.受託事業「ごみ減量化推進事業」について
(履行期間:2025年8月12日~2026年3月13日)

<概要>
アミタグループは昨年度、同事業を受託し、互助共助コミュニティ型の資源回収ステーション「MEGURU STATION®」2か所を開設しました。今年度は、既存2か所の利用促進と運用負荷の低減を図りつつ、新たに2か所の立ち上げを目指します。誰もが日常的に行う「資源(ごみ)出し」を起点に、互助共助の関係性が増幅する仕組みの構築、ごみの減量化・リサイクルの促進を支援するとともに、社会インフラとしての効果の最大化を図ります。

<アミタHDの主な役割>

(1)地域の活性化に資する資源回収システムの導入

・互助共助型の資源回収ステーションの導入拠点の選定及び設置

・地域交流の促進に向けて、地域ニーズとソリューションの具体化を図るワークショップを実施

〈昨年度実績〉

ワークショップの成果として、地域交流を促進するためにベンチやパラソルテーブル、リユースコーナーを設置

(2)資源回収ステーション及び地域交流拠点の機能提供

・豊前市及び地域の方と協議のうえ回収品目を決定

・地域の収益確保を目指し、一部の資源は有価物資源として売却

・豊前市内の事業者と連携したリサイクルスキームの確立

(3)地域住民に対する企画の周知、啓発

・新規に立ち上げる2地域において、企画説明会を開催

・地域コミュニティとの関係が希薄な人(外国人や行政区未加入者)に対しての普及啓発に注力

(4)イベント等の企画、提案

・地域団体や市役所と連携して、主体的な住民参画や利用者増加を目的にしたイベントを開催

・市が主催するイベントへ参加し、市民を対象にごみ減量化等の普及啓発活動を実施

〈昨年度実績〉

資源回収BOXの飾りつけなど、DIY企画を通じて利用者の場所への愛着を醸成し、主体的な参画を促進

(5)持続可能な体制づくり

・多様な世代の利用を想定した資源回収ステーションの利用ルールの設計支援

・チェックイン情報を活用した、定量的な利用状況の把握

・地域住民が主体となり、持続可能なステーションの運営体制を構築するための伴走支援

・人が集まる仕組みづくりの支援

〈昨年度実績〉

・コーヒー提供、お気に入りの本を紹介しあう図書コーナーの設置、子どものみで運営する駄菓子屋の取り組み等を実施し、多世代にわたる利用者が気軽に立ち寄れる仕組みを設計

・利用者を対象にしたアンケートの実施による成果の可視化

(6)環境学習の実施

・資源回収ステーションの設置を行う2地域の小学校を対象に、資源回収ステーションでの課外授業を実施

2.受託事業の背景(Re:ぶぜんプロジェクトとは)

豊前市は、人口約2.3万人(令和77月時点)と福岡県内の「市」では最も人口が少ない地域であり、1985年以降は人口減少が続いています。高齢者や子育て世帯の孤独・孤立のリスクの高まりが課題となるなか、出生数が年間130人程度にとどまるなど、将来的な児童生徒数の減少も顕著であり、市は2023年に小中学校の再編を進める方針を発表しました。これにより、地縁に基づくコミュニティのさらなる弱体化も懸念されています。こうした課題に対応するため、Re:ぶぜんプロジェクトは始動しました。
Re:ぶぜんプロジェクトは、海や山にあふれた豊かな自然、伝統文化の神楽など、地域に存在する様々な資源が循環する複層的な仕掛けづくりを行うことで、ウェルビーイングの向上や移住・関係人口の増加など、地域を活性化させることを目指しています。

3.アミタグループの参画背景

アミタグループは、2023821日に豊前市と包括連携協定を締結し、MEGURU STATION®の展開を軸に地域共生社会を目指す取り組みを実施してきました。九州地域では、福岡県大刀洗町の4つの全小学校区にMEGURU STATION®を設置し、全町民が利用可能になったほか、地域の希望を受けて202411月には5か所目もオープン。さらに202412月、公募型プロポーザル「ごみ減量化推進事業」の取り組みとして福岡県豊前市内に2か所を設置しました。これらの取り組みは、ひと・自然・もの・情報が有機的につながり、無駄なく循環する社会=「エコシステム社会」の実現を目指すアミタグループのビジョンとも深く重なっており、その具体的な実装としても位置づけられます。アミタグループは今後も、社会インフラとしての効果発揮の検証や、他自治体とのデータ連携等の機能検証を進めるため、九州・福岡県というエリア内における設置数の増加を目指します。

関連リリース

2023年821
アミタHD・福岡県豊前市・つながる地域づくり研究所、包括連携協定の締結式を実施
~MEGURU STATION®の全市展開を軸に地域共生社会の実現を目指す~

2024年919
福岡県豊前市でMEGURU STATION®を2025年3月までに2か所以上導入 ―ごみ減量化推進事業、地域活性化に向けたポイントシステム構築業務を受託―

参考情報

Re:ぶぜんプロジェクト サーキュラーシステムが紡ぐ小さな拠点2.0
https://www.city.buzen.lg.jp/sousei/rebuzen.html

<広報に関するお問い合わせ>
アミタホールディングス株式会社 広報担当 古城・高嶋
メール:press@amita-net.co.jp
URL:https://www.amita-hd.co.jp/contact/pr.html

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