アミタグループ、宮城県南三陸町で、家庭や事業所から出る一般廃棄物等を資源として循環させる、実証実験・プラン策定業務を開始!

リリース

このたび、株式会社アミタ持続可能経済研究所(以下、アミタ持続研)は、環境省から「平成24年度特定被災地方公共団体に特化した沿岸地域復興資源循環プラン策定・実証業務」を11月16日付けで受託しました。今後、宮城県南三陸町にて、バイオガス施設および可燃ごみ資源化施設等の実証実験、協議会の運営、資源循環プランの策定等を行います。また、同町で展開する他の事業と連携させ、持続可能な地域のモデルづくりを目指します。

南三陸町の復興計画と今回の業務について

南三陸町では、2011年12月に策定した「南三陸町震災復興計画」において、再生可能エネルギーの導入、廃棄物の減量とリサイクルによるエコタウンへの挑戦や、下水処理施設等の復旧、産業廃棄物等の適正処理の推進(バイオガス施設の整備)を目指す旨を発表しています。このたび、アミタ持続研は、環境省の「平成24年度特定被災地方公共団体に特化した沿岸地域復興資源循環プラン策定・実証業務」(以下、「本業務」という)の対象地域として南三陸町を提案し、環境省から同業務を受託しました。

本業務では、南三陸において、廃棄物を資源化するためのインフラ及び制度・仕組み(以下、「資源循環システム」)の構築による3R(Reduce, Reuse, Recycle)の実現と、新しい産業や雇用を生み出す循環ビジネスの創出(=創造的復興)を目的として、以下の3つの業務を行います。また、本業務で得られた成果は、他の地域に水平展開可能な汎用型のモデルとすることを目指します。
受託期間は2012年11月16日より2013年3月29日までで、受託金額は19,635,000円です。

実施業務は以下の3点です。

(1)沿岸地域復興資源循環プランの立案

循環資源の発生状況を調査して、将来予測を行います。また、既存の事例調査と(2)の実証実験の結果を踏まえて、地域特性、経済性(コスト低減、価値創出等)、環境性(CO2削減等)、循環ビジネス創出性等を考慮した資源循環のプランを策定します。

▼本業務で対象とする宮城県南三陸町の循環資源
 1)一般廃棄物(家庭系/事業系)すべて
 2)動植物性残さ・農業系プラ等、産業廃棄物のうちバイオガス施設・可燃ごみ資源化施設で資源化できるもの
 3)規格外農産物・雑魚・林地残材等、農林水産業における余剰物

(2)一部の資源循環システム(バイオガス施設、可燃ごみ資源化施設)の実証試験

南三陸町役場と協議した上でモデル世帯(50〜80世帯程度を予定)とモデル事業所(5〜8事業所程度を予定)を選定し、生ごみ・し尿および合併浄化槽汚泥を対象とした「食品廃棄物リサイクル事業」と、その他可燃ごみを対象とした「その他循環資源リサイクル事業」を行います(詳細は下図:クリックで拡大します)。なお、バイオガス施設のデモプラントは南三陸町クリーンセンターに設置される予定であり、設置後、地域住民等を対象とした見学会が開催されます。


【見学会日程】
 12月4日(14時半〜16時)
 12月12日(14時半〜16時)
 12月16日(10時半〜12時、14時半〜16時)
 2013年1月10日(14時半〜16時)
 2013年1月12日(10時半〜12時、14時半〜16時)
 2013年1月16日(14時半〜16時)


(3)資源循環プラン策定協議会の設置・運営

事業の方針、進捗、結果を地元関係者と共有・意見交換するとともに、計画の具体化に向けて合意形成を行います。また、地域住民や関係者に対して、配布資料や地元メディアを通した情報発信と、説明会、見学会、成果報告会等を行います。

アミタグループの南三陸町での復興事業について


持続可能社会の実現をミッションとするアミタグループは、2012年3月11日に南三陸オフィスを開設し、同町に対して、上記復興計画に沿った持続可能な未来の地域像として、森・里・海・街・人が互いに関係する地域モデルを提案しています(右図:クリックで拡大します)。既に、利用されていない木質資源の循環利用に関する実証実験(右図「森」の事業)や、NTTドコモとの共同復興支援事業の一環としてのササニシキやトウキの栽培(右図「里」の事業)を提案・開始しており、今回の事業は右図「街」の事業にあたります。

アミタグループは、これらの事業を通じて、南三陸町全体の資源・エネルギー循環モデルの構築と、そこに暮らす人々の生きがいや誇りにつながる地域づくりを、想いを同じくする地域の方々、企業、団体等と協力し、進めていきます。今後ともぜひご注目ください。

お問い合わせ

アミタホールディングス株式会社 共感資本チーム
担当:渡邉・藤本
電話 075-277-0795(直通)  メール press@amita-net.co.jp
ファックス 075-255-4527  URL http://www.amita-hd.co.jp/