温室効果ガス(GHG)排出量の実績
Scope1,2,3はGHGプロトコル(温室効果ガス算定・報告に関する国際基準)に基づき算定しています。より実態に即した算定となるよう測定方法の見直しを継続的に行い、排出量の削減につなげていきます。
2025年度の実績
排出量全体
| 項目 | 2024年度 CO2排出量 (t-CO2) |
2025年度 CO2排出量 (t-CO2) |
2030年度 目標 (t-CO2) |
|
|---|---|---|---|---|
| Scope1 | 燃料の燃焼 | 974 | 1,004 | 0 |
| Scope2 | 電気の使用 | 0 | 0 | 0 |
| Scope3 | サプライチェーン | 39,673 | 41,071 | 13,094 |
| カテゴリ1 購入した製品・サービス |
3,641 | 3,381 | ― | |
| カテゴリ2(*1) 資本財 |
1,990 | 234 | ― | |
| カテゴリ4 (*2) 輸送、流通(上流) |
4,803 | 4,810 | ― | |
| カテゴリ11 (*3) 販売した製品の使用 |
28,500 | 31,861 | ― | |
| 合計 | 40,646 | 42,075 | 13,094 | |
- (*1)カテゴリ2:固定資産購入分
- (*2)カテゴリ4:廃棄物のアミタグループへの輸送、アミタグループで加工したサーキュラーマテリアル(循環資源)のユーザ企業への輸送
- (*3)カテゴリ11:販売した燃料代替となるサーキュラーマテリアルの使用に由来する排出量
Scope3における各カテゴリーのCO2排出割合
【Scope1】
海外の100%再資源化事業においては、マレーシアで廃棄物の入荷量が堅調に推移し、操業度が高まったためエネルギー使用量が増加しました。また、国内サーキュラーマテリアル事業のシリコンリサイクル領域において、半導体業界の再資源化ニーズに応えるべく、取扱量が2024年度対比で増加したことなどにより、製造拠点におけるエネルギー使用量が増加しました。その結果、Scope1全体では、2024年度対比でややCO2排出量が増加しました。
【Scope2】
コーポレートPPAによる再生可能エネルギー由来電力の導入と非化石証書等によるオフセットを通じて、2024年度に引き続きCO2排出量は実質排出0の達成を予定しています。
【Scope3】
カテゴリ1「購入した製品・サービス」においては、製造所における原材料構成・工程見直しによる効果が出たことで、2024年度対比で微減となりました。また、カテゴリ2「資本財」に関しては、2024年度のシリコン再資源化設備3号機の稼働開始に伴い急増しましたが、2025年度は同様の大型設備投資がなかったため大幅に減少しました。一方、カテゴリ11「販売した製品の使用」については、引き続き天然資源に代わるサーキュラーマテリアルの調達ニーズが高かったため、石炭代替燃料などの取扱量が増加し、2024年度対比でCO2排出量が増加しました。
これらの結果、Scope3全体のCO2排出量は2024年度対比でやや増加しました。
2025年度の主な取り組み
2025年度は、クライメート・ポジティブ推進チームを中心に、アミタグループのカーボンニュートラルに関する中長期目標の達成に向けて、2024年度に着手した移行戦略の取り組みを継続しています。主に、GHG排出量削減につながる施策の検討・実行に向けた準備に取り組みました。
【Scope1】
製造拠点における燃料使用由来のGHG排出量削減に向け、設備改善や運用効率化に取り組みました。具体的には、灯油使用量削減を目的とした設備修繕を実施したほか、設備・重機の最適な運用方法を検討・実施し、製造工程の効率化を推進しました。また、中長期的な排出量削減施策として、ボイラーの動力源転換に向けた検討を進めています。
【Scope3】
主に算定方法の整理を行いました。インターナルカーボンプライシング※については、投資判断への活用を見据えた検討を継続しています。
※インターナルカーボンプライシング(ICP):社内で独自に設定したCO2価格を投資計画に加えることにより、投資の意思決定にカーボンニュートラルの観点を付加する仕組み。アミタグループ全体におけるクライメート・ポジティブの意識醸成を図ることにも有効。
【Scope4】
事業を通じた脱炭素化推進への貢献を評価・検証するため、Avoided Emissions(削減貢献量)※の考え方を参照し、アミタグループが提供する製品およびサービスへの適用可能性について検討しました。あわせて、削減貢献量の算定に必要となる考え方や評価要素の整理を進め、事業を通じたGHG排出削減への貢献の可視化に向けた検討を進めています。
※Avoided Emissions(削減貢献量):WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が提唱する、企業による社会全体のGHG削減への貢献を、企業の課題解決力として評価する新たな価値軸。
2026年度は、製造拠点における設備の低炭素化や、事業を通じた排出削減への貢献のあり方について引き続き検討を進めてまいります。加えて、AIを活用したサーキュラーマテリアル製造の効率化・高度化を図る事業モデル「サーキュラー3.0」の構築を進めております。その中核拠点として、姫路循環資源製造所内にスマートファクトリー「ZEROⅠ」を新設・操業を開始する等、事業モデルを改革することによる構造的なGHG排出削減に取り組んでまいります。


